用語解説

メルトダウン(炉心溶融)

 冷却水の喪失などで原子炉の燃料集合体が過熱して溶融し、形状が維持できなくなって原子炉
圧力容器の下部に落ちる現象。
 大量に溶融した場合、圧力容器を貫通して原子炉格納容器に落下する場合もあるとされる。
原子力安全・保安院は、メルトダウンの前段として、燃料本体であるペレットの入った被覆管が
溶ける「炉心損傷」、ペレットも溶ける「燃料ペレット溶融」があると定義している。


SPEEDI

 <緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)>
 原子力事故の際に周辺地域に放射性物質がどのように拡散するかを予測するシステム。文部
科学省が所管し、原子力安全技術センターが運用。
 風向きや地形、放射性物質の放出状況などについてのデータから計算。東京電力福島第1原発
事故では、原発の状態についてのデータが得られなかったため本来の機能を活用できず、住民の避難に役立てられなかった。

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